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箕浦勤 第一歌集『酒匂川越ゆ』のカバー絵。

神奈川の県立高校で美術の非常勤をしている時に仲良くしていただいた理科のセンセ、箕浦勤さんの第一歌集『酒匂川越ゆ』(2021年5月2日発行/いりの舎)。
ジャケットに「映・クモマ」を使っていただきました。
心のヒダに届く短歌。短い言葉のちからに驚きます。
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鷹峯の空青くして底深し時の欠片の落ちてゆく空
駅前に降ろしたる後引き返す娘の形の空気乗せつつ
草陰よりつんと飛び退く小蟷螂小さき飛蝗を鎌に抱へて
孫娘のあーんと見せる口の中クリームパンが押し合ひへし合ふ
応へ無き師を見舞ひての帰り路は茫々として酒匂川越ゆ
・・・・・・・・・・・・・・..」*帯より
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北村の本画がジャケットに使われるのは、1997年以来のこと。正方形を丸ごと使っていただいてます。
とても素敵な短歌集です。(手前味噌ですが。。。)コラボできて光栄でした。お声がけいただき、ありがとうございました。
2018年に心筋梗塞により死にかけた事がきっかけとなり、2005年から書き溜めた短歌をまとめた箕浦センセの短歌集です。
大切にしたい一冊です。
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者;箕浦勤
幀;南一夫
カバー絵;北村さゆり
発行所;  いりの舎
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─ 2021年5月7日(金)