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月刊誌〈ひととき〉7月号の挿絵。

『ひととき7月号』(ウェッジ発行)。連載中の西山克先生の「中世不思議ばなし30」の挿絵です。

歴史資料から読み解く西山先生の不思議話は興味深いものです。
今号は【  法然ビーム 祖師はエスパー? 】

鎌倉時代の京都、東山吉水の正信房湛空という僧が、夕刻、師匠の部屋の前を通りかかった。師匠はのんびり教典を読んでいると思われるのに部屋が暗いのに気付く。 もしかしたら、具合が悪くなって、弟子が灯りをつけにくるのを待ちながら、灯明を持ったまま倒れられているのでは?と不信に思い、戸に手をかけて覗いて見た。すると暗闇の中、「左右の御眼の隅」から光を放ち、書物を照らしていたというのである。

西山先生によると、法然(1133〜1212)は、日本仏教の革命児と呼ぶに相応しいお方。「密教の深遠な教えについての知識もなく、儀礼の技法も知らず、善根もなく、ただ穢土で苦しむ凡夫すら、阿弥陀仏を賛嘆すれば浄土に往ける」と。新しい宗教世界を切りひらいた人なのだそうです。法然がビームを発するようになったのは、1198年正月7日以降「三昧発得(さんまいほっとく)」という境地に達し、極楽界の諸相や阿弥陀三尊の姿を目の当たりにするようになってからだとか。このような「聖なる媒介者」として、五百羅漢の43番目に位置づけられた眼光定力尊者と、眉間の白毫(びゃくごう)からの光が東方18000の世界を照らし出すと言われてる釈迦をあげていらっしゃいます。阿弥陀仏の誓願と私達凡夫をつなぐ媒介者となった法然が両眼からビームを発射することができたのは、当然だったかもしれない。。。と。

宗教は「人の想い」だと思っている北村でありますが、修行となるとこれは別もの。科学を越える事がおきるのかもしれないですねぇ。北村さゆり拝

もっと詳しく読みたい方は東海道新幹線グリーン車に『ひととき』は備えてあります。
お持ち帰りokだそうです。(^^)
7月号・法然ビーム

─ 2016年6月25日(土)