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西山克筆 “中世不思議ばなし” ~ 月刊誌〈ひととき〉の挿絵。

〈ひととき〉(ウェッジ発行)2015年12月号、西山克先生の『中世不思議ばなし23』 の挿絵。

歴史資料から読み解く西山先生の不思議話の解説は興味深いものです。
今号は【赤がね色の太陽〜『妖物絵』の誕生】

長禄・寛正の飢餓(1459〜1462)の頃、まるで311の震災前後から始まる今日この頃のような異常気象が続いたそうです。
『百鬼ノ図』と『百鬼夜行図』は、漠然と見ていた北村には、基は同じだが、描き写しが重なった事で変化したと思っていましたが、成り立ちが違うそうなのです。今回西山先生が書いていらしゃるお話を知ると、確かに頷けます。『百鬼ノ図』は、悪天候続きで沢山の被害があった時代に描かれたもの。災害・飢饉が続くので、人間が行う止雨祈願の儀式。それをパロディーにしたのではないか・・・と。方や『百鬼夜行図』は日食に伴う天災にまつわるパロディーだとか。そう言われてながめると確かに違います。
挿絵は『百鬼ノ図』を基に災害を描いてます。

〈ひととき〉は、東海道新幹線のグリーン車に備え付けの月刊誌です。
お持ち帰り、オーケーだそうです。(^^)

 

─ 2015年11月22日(日)