Information

浅倉卓弥著『黄蝶舞う』の表紙カバー。

スキャン

単行本 2009年 

浅倉卓弥著『黄蝶舞う』(PHP研究所)の表紙カバーを描きました。原画

2005年から〈文蔵〉(PHP研究所)で短期連載された「双樹」「悲鬼の娘」「黄蝶舞う」「されこうべ」と、新作「空蝉」の入った歴史連作集です。
連載中は、挿絵を担当させていただきました。「双樹」は、初体験の時代小説でした(..;)

挿絵は、コテコテの鎌倉時代風に描かせていただきましたが、表紙絵は時代風でなくて、むしろ抽象的に・・・という依頼でした。
抽象画を短期間で描くのは私には難しいので「藪のイメージ」です。
「黄蝶舞う」を読んだイメージと「藪」を重ね合わせました。

装丁デザインは、大塚充朗さん。
どこもかしこも描いてしまったので、タイトル文字を入れるのに苦労したのではないでしょうか?
でも、さすがですね ♪ 文字をいれても尚すっきり見えるのがブックデザイナーの工夫です。カバーを外すと、絵の全体が本体に刷ってあります。素敵な出来上がりです。ありがとうございます。

手漉きの楮紙の上に薄墨で描いた後、自分で作った土の絵の具、岩絵の具、胡粉、膠、金銀の箔で仕上げました。

─ 2009年12月16日(水)