山本兼一著『役小角絵巻・神変』(中公文庫　2014年6月25日発行）。
文庫本の表紙カバーを描き下ろしました。
2011年初版は単行本。

「山本さんが『利休にたずねよ』の表紙絵を気に入っていた」(by 編集者の渡辺さん)という流れで、文庫本リニューアルに伴って表紙絵を担当させて戴く事になりました。
原稿を読んで浮かんだのは、この世に存在しない神の化身のイメージ。編集者の渡辺さん、中央公論新社デザイン室の木島さんと話し合って”小角” （修験道の開祖と言われている実在の人物）の姿と、神の化身のイメージに白い龍を描く事に。古代の日本・不思議な能力を文庫サイズの画面でかもし出したかった仕事です。

天国の山本さんにとどきますように！

七世紀後半、中央集権の国造りを着々と進める女帝・持統。役小角は山の民を率い、強大な支配者に戦いを挑む！　著者唯一の古代長篇。〈解説〉安部龍太郎・・・・・・中央公論新社より