Information

単行本『蹴れ、彦五郎』ジャケットの柄を描きました。

短編集『 蹴れ、彦五郎』今村翔吾著
(祥伝社2022年7月12日発売)
装丁デザイン;芦澤泰偉
装画の図柄;北村さゆり

短編集。主人公はそれぞれに違い、時代もさまざま。
そこで、文学全集的な柄をイメージしたものでいきましょうと、編集の清水さんと芦澤さんの案を受けて、北村が柄を描きました。
原稿は、武将者、コイバナ、謎めいた話、色々ありました。柄を創るのに参考にしたのは、正倉院の宝物。唐草模様の宝庫。しかし、そのまま使う訳にもいかず、小説のイメージに合わせて創っていきました。

東大寺建立の頃に着られていた男性の下着に刺繍されていた「獅子が宝相華の茎を咥えて、向かい合って相対する姿」に不思議な磁力を感じ、唐草模様に仕立てました。

そのほかにも小説からイメージして、全部で9つの円の模様を提出したところ、芦澤さんは「蹴鞠」のイメージに組んでくださいました。
今村さんの本には珍しく、可憐な表紙になっています。

原画はこちら→

 

─ 2022年7月11日(月)