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NHKテレビテキスト〈NHK俳句〉2015年10月号

NHKテレビテキスト〈NHK俳句〉10月号の中の小さなカット4点を描いてます。

季語「霧」「秋惜しむ」「障子貼る」「秋の空」の4点。

「霧」のカットは、はテキストの中の一句をイメージしてます。「秋の空」は長閑な緑深い風景の広い空のつもりです。「障子貼る」は、人の動作でもあるけど、俳句になると冬支度の行事として活き活きしますね。私が子供の頃は、家族総出の障子貼りが記憶にあります。部屋の仕切りとしての障子では、破るなんてもっての他なのに、張り替える時は、兄達と競って、指でバシバシ穴をあけたものでした。それもあれほどあけたかった穴なのに、すぐに飽きちゃったりして・・・。障子の桟に付いているのりを落とすために塀に立てかけた障子にホースで水を掛けてふやかしてから、のりのぬめりを取る作業がもっとも過酷です。取り除くべき紙片が、まだくっついていたりするからです。骨組みだけになった桟にまっさらな紙を貼り、霧吹きをすると、紙がゆるゆるになってひやひやしましたけど、乾いてみると上等な障子に大変身。まるで心が入れ替わったみたいに姿まで変わってました。今回一番難しかったのは、「秋惜しむ」でした。さて、届いたページを繰ると・・・・。

北村さゆり拝

─ 2015年9月20日(日)