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西山克筆 “中世不思議ばなし” ~ 月刊誌〈ひととき〉の挿絵。

〈ひととき〉(ウェッジ発行)2015年10月号、西山克先生の『中世不思議ばなし21』 の挿絵。

歴史資料から読み解く西山先生の不思議話の解説は興味深いものです。
今号は【摂関家と狐〜忠実の守護神霊】

私なりに要約しますね。藤原道長の日記『台記』、高階仲行の記録集『富家語』、藤原忠実の語録『中外抄』から読み解いた、狐に守られている藤原摂関家・・・みたいな話なわけです。(^^)。中臣鎌足、のちの藤原鎌足が生まれた時の事も出てくるから、壮大と言えば壮大。
今号の挿絵を描いたのは、お盆明けでした。そのためか原稿がなかなか届かなかったのです。私自身は町田で展覧会中で初日に会場に行かれるか行かれないか。。。読んで描く時間が2日間という荒業でした。内容が難しいので調べられる事はできるだけ調べるんだけど、密教のことを調べられなかったのです。荼枳尼(だきに)という女神がでてくるけど、閻魔様のご眷属(けんぞく)だと書いてあり、読んですぐには理解できない私なのです。あ〜〜困った!(..;)
荼枳尼(だきに)とは「白狐にまたがる女神」の事だそうで、挿絵にも登場しております。
西山先生は、「摂関家をまぐる言説が、摂関家の成立に関わる忠実・頼長の周囲で語り出されているのは、なんとも興味深いことであろう。」と締めくくっていらっしゃいます。

 

〈ひととき〉は、東海道新幹線のグリーン車に備え付けの月刊誌です。
お持ち帰り、オーケーだそうです。(^^)

─ 2015年9月28日(月)