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朝井まかて著『ぬけまいる』文庫本カバー。

朝井まかて著『ぬけまいる』(講談社文庫 12月12日発行)。
表紙カバー描き下ろし。

2012年に発行されている朝井まかてさんの小説の文庫化。
デザインは、岡本洋平さん。

時は江戸後期。幼なじみでアラサーの女性三人が織りなす人間模様。江戸後期のアラサーは今で言うとアラフォーくらいかな・・・。

人生の芯を決めかねているお以乃はめっぽう花札が強い。お武家に嫁いだお志花は賢く良い嫁だが、なんだかしっくり自分の居場所を見つけられない。可愛げを武器にちゃきちゃきの下町ッ娘で商売上手なお蝶。この三人がお伊勢参りの珍道中。三人を花札にしちゃいました。
文庫本の表紙は小さいのでタイトルの文字が要になります。書店に並ぶ時には帯もドッカンとした存在感です。そのため、文字・帯のバランスは装丁家にゆだねた方が良いカバーになると信じています。今回もだいたいのイメージを岡本さんと話し合い、私は絵を素材として描きました。岡本さんが全体のバランスを観てデザイン、という進め方です。
帯の色は大好きな色ショッキングピンク。ぜひ書店で手にとってください。

北村さゆり拝

─ 2014年12月9日(火)