植松三十里著『お江の方と春日局』（NHK出版）の表紙カバーを描きました。
装丁デザインは、芦澤泰偉さん。

NHK出版からは、「毒のある」という形容のイメージで花を描いては？という依頼。原稿を読み、この意見に納得！装丁の芦澤さんと三人で打ち合わせ。物語の時代を大切にしよう、と提案され、当時の襖絵を参考に下草からイメージしました。金泊は4cm角に。当時のように押し、古色がけ。小菊は、盛り上げ胡粉を使用。古典的な描き方で仕上げてます。

金地だけの原画と、花だけの原画を描き、CGで合わせてます。
金地の撮影は、周りが映り込むから難しく、その性質をよく知っている橋本憲一さんに依頼。明るめ、暗め、光のグラデーションのある三種類の撮影法でデータを作ってくださいました。アリガタヤ＾＾。
古く見せてるから描き下ろしには見えない？

鳥の子紙使用。岩絵の具、胡粉、膠、洋金箔、墨等使用。