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たくさんありがとうございました。

4月3日から始まった「現代日本画の系譜 タマビDNA展」
6月14日から始まった「薫風献上ー文人画の風Ⅲ」
昨日、どちらも終了いたしました。
昨年に引き続きのコロナ禍。それでも見に来てくださる方がいらっしゃる事に感謝しかありません。ありがとうございました。

着物姿の浅見貴子さんとの写真は、6月19日に多摩美大美術館の地下で撮影したものです。木下京子先生がモデレーター(司会進行)となり、加藤良造氏、浅見氏、私が、展覧会を通じて振り返る座談会のようなことをしました。
おこがましくも、私は加山又造先生がクラス担任。入学時にアトリエで先生を囲んで、てんでで座って承った言葉が、今も日々背中を推しています。

木下京子先生が多摩美の日本画教育の考察をまとめてくださっているカタログの377ページに、横山、加山、両先生が1970年の学友会パンフレットに寄稿している文章が紹介されてます。
横山先生は「新入生へ」というタイトル。
加山先生は、「新入生の中の一人である君へ」。

当時42〜3歳の加山先生が、制作を続ける厳しさを率直に書かれています。
アトリエで聞いたときは、54〜5歳と思います。言葉が丸くなり、子供のように見える我々に優しく伝えたのだとは思いますが、私にはこの文章のように胸を突きました。自宅で読んだとき、当時の空気ごと降りてきたのか、号泣してしまいました。号泣です。。。なんでかな?・・・いえね、今の私に、持続させる難しさが骨身に染みているからです。

私はダメダメ学生だったので、絵が面白くなって真剣に取り組み出したのは3年生も終わり頃でした。制作する年数が増えれば増えるほど、この時の先生の言葉が突き刺さり、制作を続けるのは、厳しいことだと実感してきます。

晩年近くの先生にも2人きりでお会いしてます。その時は、違う一面も見えました。
私にその気持ちがわかる日は来るでしょうか。

横山、加山、両先生の言葉は、今もタマビDNAの核を成していると思います。

企画を立ち上げて実現するに至るまで、携わった全ての皆様に感謝いたします。
今回のDNA展の作家は、ごく一部を切り取ったに過ぎないと思います。
別の切り方ができる、余力あるものにして行くのも、またタマビDNAだと信じています。
諸々のご尽力には、頭が下がります。
ご苦労様でした。

コロナさえなければ、大宴会やりたかったなぁ〜。北村さゆり拝(facebookよりそのまま引用)

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─ 2021年6月21日(月)