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装画のお知らせ。

「春の空」が装画になりました。
『山本周五郎 赤ひげ診療譚』 本の泉社
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装丁デザインは本の泉社の山本周五郎シリーズをてがけている石間淳さん。
石間さんから「春の空」を装画に使用したいがデータはありますか?と連絡があった。今までの山本周五郎シリーズは、紙の質感に植物の絵を配置していて、これまでとはイメージが違うと思ったので、どんな本に仕上がるのか興味深々でした。しかもずいぶん思い切った挑戦のようにも思いました。(版元サイト “売れ筋商品” にこのシリーズ全部がランクインしてます!)
使っていただけたのは、石間さんの思いが担当者に伝わったからなのでしょう。
その過程をざっくりとお知らせいただいたので、一部ですが、私にも強く印象に残ったやりとりを引用させていただきます。

石間さん
〜(略)二本一対の木杭は、新出去定と保本登の姿にかさなります。 一方の、向かって右の木杭から蘖(ひこばえ:若芽)が伸び、保本を思わせます。(略)〜
担当者さんの返事
〜水面に打たれた2本の木杭が去定と保本に重なり、「赤ひげ」のイメージにぴったりです!〜

嬉しいお言葉。
思い切った装画は、周五郎作品の内側を暗示していたのでした。優しい仕上がりは今までと同じです。ソフトで触りたくなる本です。
どうかお手にとって読んでいただけると幸いです。

装丁デザイン;石間淳
装画;「春の空」日本画作品
発行日;2023年11月4日

 

─ 2023年11月15日(水)