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藤枝市郷土博物館・文学館のスタッフのこと。

 

開催中の【藤枝出身の日本画家 北村さゆり展】では、日本画作品、大小合わせて35点ほど、41冊分の本の表紙原画。300点強の挿絵の原画、すごい数を展示させていただいてます。会場の壁面積が広いので、壁への展示のイメージはありましたが、棚置きの展示については、イメージできていませんでした。

ー小道具の展示の話ー
絵は素材であり、本は装幀家が総合的にデザインします。
原画の展示については、イメージがあり、設計通りです。しかし、関わった書籍や、当時から保存したおいた関連もの。それらをどう見せたらいいのか。。。学芸員の長房さんは、本を全部展示する必要はないのでは、と話していたこともあったが、私の手元にあるものは全部活用したかった。
それを、可能にしたのは「チーム甲斐」と呼ばさせていただいている研究員スタッフチーム。

団扇を2枚展示するが、両面を見せたい。鏡はありますか?と尋ねるも、郷土博物館の学芸員が持って来たものは、団扇用ではなかった。「チーム甲斐」の実力を知ったのはその時だった。チームの若手二人に相談すると、「やってみます!」と。
「この鏡しかありませんが、どうでしょう?」と、鏡を持って現れた。リーダーのベテラン甲斐さんも道具をもってやってきた。しばらくして「コレでどうですか?」と呼ばれた。写真の団扇がその時の彼女らの仕事。「三保松原の雨」の裏の「黒ボタン」がちゃんと映るではないですか?!L字のアクリルキット(これらもチーム甲斐の手作り)と天糸で、展示の2ヶ月間、変わることなく、まるで宙空にあるかの如くの体勢を保っている。
私にはイメージできない棚展示。みやすくて、おしゃれで、無駄がない。
この展示室で200回以上の展示作業経験のベテラン甲斐さんを中心とした「チーム甲斐!」イメージ以上の展示になりました。

こんな写真しか手元にないけど、upさせていただきました。チーム甲斐のお陰です。  北村さゆり拝

サムネールをクリックすると写真が大きくなります。写真は準備中のものです。

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2022年1月30日まで

─ 2022年1月25日(火)