NHKテレビテキスト〈NHK俳句〉2016年6月号の季語のカットを4点描いてます。
「黴(かび)」、「夏帽子」、「緑陰」(似て非なる季語達「緑陰」と「木下闇」)、「雨蛙」の4点。
「黴」はだれもが知っているものですが、さて挿絵にしようとしたとき、顕微鏡で見たことのある黴そのもので果たして句から読み取る気持ちを表現できるかが問題でした。なので、
馥郁と黴の香立てり母の家 草間時彦
黴の香の中に整理のはかどらず 稲畑汀子
テキストの例句からイメージできるカットにしました。昭和のダイニングルームです。カットだけをみると、かび臭くないかもしれないです。難しぃですねぇ〜。
カラー水彩で描いています。 北村さゆり拝