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月刊誌〈ひととき〉12月号の挿絵。

『ひととき12月号』(ウェッジ発行)。連載中の西山克先生の「中世不思議ばなし35」の挿絵。
歴史資料から読み解く西山先生の不思議話は興味深いものです。

今号は【  耳をすませ 噴火の音 】
天永3年(1112年)10月20日の京都に異様な音が響き渡った。三日後の記録には「午前十時ばかりに大鳴動」とあり、それは一度だけではなかったそうだ。翌24日別の記録によると、富士山や浅間山の噴火ではないか?とあり、尾張から上洛した人によると東方から聞こえたと。情報は錯綜した。そして11月2日午前10時前後ふたたび京都に大鳴動がとどろく。天文博士の安倍宗明の日記11月10日条には噴火ではなく「天鼓」だと。すなわち天の発する警告のこと。11月半ば過ぎの信濃からの報告によると鳴動は伊豆国だと。海が大鳴すること3日間。朝廷はこれをうけて27日に吉凶を占った。気象庁hp「伊豆大島 有史以降の火山活動」で諸々を考慮して当てはめると、伊豆半島東部の海底火山の噴火であった可能性があると、西山先生は語っていらっしゃいます。

私は「ブラタモリ」が好きです。タモリさんが好きなのが理由の一つだけど、地形の読み取りがヤバイ(^^)から。マグマの噴火が列島をつくり、人間が住み着く。我々の営みが過去から続いているのはその地形の恩恵だと、つくづく教えてくれるから。その証拠は古文書にも豊富に残されているのですねえ。・・・感心・・・(^。^)
北村さゆり拝

もっと詳しく読みたい場合は、ウエッジHPにて購入するか、東海道新幹線グリーン車座席に備えてあります。お持ち帰りokだそうです。(^^)
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─ 2016年11月21日(月)